デリバリーが外食の22%に拡大、コーヒー・ティー専門店はアジアで高成長

英国の市場調査会社ユーロモニターインターナショナル(以下、当社)は、「世界の外食・フードサービス市場」レポート2026年版(World Market for Consumer Foodservice 2026)を発表しました。

21 April 2026 Tokyo
  • 世界の外食産業におけるデリバリーのシェアは2019年の9%から2025年には22%に拡大し、2030年には28%に達する見込み
  • デリバリー手数料は2019年の9%から2025年には14%へ上昇
  • コーヒー・ティー専門店市場の前年比成長率は、世界で3.7%、アジアで9.8%と外食市場全体を上回る。日中韓がアジア牽引。
  • マレーシアのコーヒー・ティー専門店市場、2030年までに年平均成長率13.2%


同レポートによると、2025年の世界の外食・フードサービス産業の売上規模は、前年比1.6%(※)増の3.36兆米ドルでした。地域別ではアジア地域が最大で、世界全体の40%を占め、前年比2.9%増の1.34兆米ドルの市場規模となっています。
(※) 本プレスリリースの数値は、すべてインフレの影響を除いた実質値です。


デリバリー市場、利便性と手数料のせめぎ合い

世界の外食市場を業態別にみると、デリバリーのシェアが引き続き拡大しています。総売上に占める割合は、2019年の9%から2025年には22%に成長しました。この変化は、利便性への需要の高まり、デジタル化の進展、そして若年層がテイクアウトやデリバリーなどの店舗外で利用するスタイルを好む傾向の強まりを背景にしています。外食市場における最も成長が期待されるチャネルとして、デリバリーは2030年までに総売上の28%を占めると見込まれています。

デリバリー手数料は2019年の9%から2025年には14%へと上昇しています。消費者は手数料の高さに不満を感じているものの、オンラインでの受取・配送サービスは生活に深く定着しています。自社運営および外部プラットフォームの双方の事業者は、これらのコスト上昇を正当化しつつ、長期的な収益性と消費者からの信頼を確保するための新たな取り組みを模索しています。

当社のグローバルインサイトマネジャー(外食産業担当)であるニック・アレンは次のように述べています:「消費者は利便性を強く求める一方で、依然として価格に対して非常に敏感だ。デリバリーは引き続き拡大し、若年層はデジタルでの利用を積極的に受け入れているが、事業者は手頃な価格とイノベーションのバランスを取る必要がある。新興市場には明確な成長機会がある一方で、あらゆる地域で競争は激化している。」

 

コーヒー・ティー専門店が外食市場を上回る成長、アジアで加速

外食・フードサービス市場の中でも、コーヒー・ティー専門店市場は、2025年の前年比成長率が高く、世界では3.7%(外食全体は1.6%)、アジア地域では9.8%(外食全体は2.9%)となっています。特に、アジア地域のコーヒー・ティー専門店市場は、2030年までに年平均成長率8.9%で拡大する見込みです。この成長は、3か国で地域全体の8割の売上を占める中国、韓国、日本が牽引しており、それぞれ2030年までの年平均成長率は中国が12.0%、韓国が4.0%、日本が3.4%と予測されています。

東南アジアでも、コーヒー・ティー専門店はブランドの拡大により成長が続いています。マレーシアでは、可処分所得の増加や都市人口の拡大を背景に、ローカルブランドの成長や中国ブランドの参入が進み、2030年までに年平均成長率13.2%で拡大すると見込まれています。

競争力のある価格設定や新メニューの開発、ローカルフレーバーが現地消費者の支持を集める一方で、新たなプレイヤーがアジアのコーヒー・ティー市場における競争環境を変えつつあります。ファストフードなどのリミテッド・サービス・レストランも、類似したドリンクメニューを軸に積極的に成長を狙っており、自社メニューの拡張や新たな店舗コンセプトの展開、さらにはコラボレーションを組み合わせた戦略を進めています。

当社のアジア地域インサイト・マネジャー(飲料担当)ナサニエル・リムは次のように述べています:「すべてのブランドが体験価値の向上を目指して競争する厳しい環境においては、期間限定の店内イベントやグッズ、対面での顧客との交流、そしてその体験を納得させるストーリーといった『ちょっとした特別感』によって差別化を図ることが重要だ。」

より詳しい事例やデータをお探しの方は、「世界の外食・フードサービス市場」レポート2026年版(World Market for Consumer Foodservice 2026)をご覧いただくか、弊社までお問い合わせください。

– 以上 –

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ユーロモニターインターナショナルは、英国ロンドンに本社を置くグローバル市場調査会社です。世界16か国にオフィスを構え、100か国以上に現地アナリストを配置し、企業の皆様が「いつ、どこで、どのようにビジネスを成長させるべきか」という重要な意思決定を行うためのマーケットインテリジェンスを提供しています。  

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210の国・地域および世界の消費者の99.9%をも対象に調査を実施し、クライアントの皆様がグローバル市場を的確に理解し、確信をもって意思決定できるよう支援しています。

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