去る11月19日、ユーロモニターインターナショナル東京オフィス(以下、当社)は、市場トレンドセミナー『アジア市場の「次」を読む~中国ブランドの台頭と高齢者の消費力~』を開催しました。
当社の4名のアナリストから、データベース「Passport」内にある市場調査や消費者調査のデータを基に、具体的事例を交えつつ、①東南アジアにおける中国ブランドの進出と、②2040年に向けて拡大する高齢者層の2つのトピックを軸に、アジア市場における新たなビジネス機会や潜在的リスクを特定するためのインサイトを提供しました。当日は、FMCG業界の企業を中心とした34社よりご参加いただきました。
セミナーの主な内容
- 中国ブランドの東南アジア進出と市場変化
- 急成長する東南アジア市場
東南アジア10カ国のGDPは2025年には日本を上回り、2040年には7億5千万人規模の市場に。若い人口層と中間層の拡大が消費財市場を牽引。

- 中国ブランドの戦略と成功要因
「安かろう悪かろう」と捉えられていた中国ブランドは、過去20年間でイメージを刷新。本セミナーでは、成長ステージの異なる、家電(一部は既にマーケットリーダー)、美容(シェア5%~25%の市場参入段階)、加工食品(シェア5%以下の海外展開段階)について、中国ブランドの成功要因や動向を分析しました。- 白物家電:低価格・高コスパに加え、72時間以内のエアコン修理を約束する保証など、現地需要に徹底的に合わせた製品開発・製品展開やアフターサービス、プロモーションを最適化
- 美容:効率的な生産モデルを活かした低価格・豊富なSKUを武器に特にマス市場で急成長を遂げ、カラーコスメやスキンケアの分野で存在感を高める。SNSを軸にした細分化されたアカウント運用やマラソンライブ配信といったデジタル戦略により、消費者との接点を絶えず維持
- 加工食品:現地企業とのM&Aを通じて中国色を出さずに進出。冷凍設備のない小規模食料品店への冷凍庫の貸し出し等現地ニーズに即した流通戦略、デジタル戦略を通してブランド価値を向上
- 高齢消費者市場の多様性と新潮流
- 2040年のアジア人口動態
2040年、アジアでは人口の25%が60歳を超え、実数では世界最大規模の高齢者市場を形成。加齢に伴う課題は国を超えた共通点があり、アジアの多様性に左右されない需要が期待できる。2007年には既に超高齢社会へと突入している日本が今日までに経験してきたことが、急速に高齢人口の増えるアジア各国でも今後起こると予測。 - Inclusivity 、Empowerment 、Indulgence という3つのフレームワークで高齢消費者のニーズを捉え、それぞれに適応した商品の実例を紹介。
- 当社の消費者調査結果に基づいた消費者タイプを解説。アジアの60歳以上では健康や体験を重視している人が多く、東アジアではブランド力とコスパが重視され、東南アジアと南アジアではデジタルと社会貢献が重視される傾向がある。国別・世代別の嗜好を踏まえた商品開発が鍵。

参加した企業の方々からは、「掴めていなかったアジア市場の動向や、気づいていなかった市場機会の視点を手に入れることができた」、「データの分析方法やそれに関連するサービスの事例が、今後の戦略立案の参考になった」等の感想が寄せられました。
当社は、飲食料品、家電、美容・パーソナルケア、コンシューマーヘルス、アパレルを含む幅広い消費財産業、小売、外食サービスといったサービス産業に関する市場調査情報を世界100カ国分、あわせて社会経済指標や消費者に関する統計データを最大210カ国提供する独自データベース「Passport」をもって、日本企業の皆様の海外市場進出を支援しています。
今回のセミナーの内容について詳しく知りたい方は、「中国ブランドが塗り替える東南アジアの勢力図」をご覧いただくか、当社東京オフィスまでお問い合わせください。
セミナー登壇者:
