2018年、アジア太平洋地域は世界のデジタルコマース市場の41%を占め、市場の牽引役となりました。同地域内におけるデジタル消費を支えているのは、人口の拡大と所得の上昇、そして消費支出の増加といった要素です。
当社でデジタルコンシューマーのグローバル統括マネージャーを務めるミシェル・エヴァンス(Michelle Evans)は、次のように述べています。「今後アジアでは、ますますデジタルな消費者が増えていくでしょう。2018年から2030年にかけて、世界でインターネットユーザー数が最も伸びるのも同地域であり、その人数は実に16億人も増加すると見られています。この背景には、デジタルインフラへの投資や競争を促す法整備、また、モバイルテクノロジーの急速な普及などがあります。」
当社が2019年に実施した消費者ライフスタイル・サーベイによると、アジアの消費者の実に60%近くが、少なくとも月に一度の頻度で、携帯電話を使ってモノまたはサービスを購入していると回答しています。ソーシャルコマース(Sコマース)の利用が最も活発なのは新興市場と若い世代の消費者ですが、アジアのジェネレーションZ層は、まさに世界のSコマース市場を牽引している消費者グループです。企業は、インターネット接続環境の広がりによってアジアの消費者のライフスタイルがどのように変化しているのか、また、その中でSNSがどのような役割を果たし、商取引のあり方を変えつつあるのかを、よく考える必要があるでしょう。
また一方で、企業にとって、アジア太平洋地域がいかに多様性にあふれた市場であるかを理解することも、非常に重要です。エヴァンスは次のようにも述べています。「アジアは文化的側面や人口動態、経済発展に加え、デジタル化の発展レベルといった観点においても、世界で最も多様性に富んだ地域の一つです。そのような地域で勝ち抜くために、企業はアジアの消費者が持つ基本的なニーズに対応していくだけでなく、国ごとに異なる市場のニュアンスを汲み取り、考慮していくことが重要になります。」
アジア太平洋地域におけるデジタル化の状況については、当社が発表した最新レポート、「デジタル化するアジア:世界的なトレンドを形作る影響」で事例を交えてより詳しく解説しています。
レポートはこちらのリンクより無料でダウンロード頂けます。https://bit.ly/2KIgnAn